##《パソ友マガジン》##

◆パソナコンじゅく日吉教室発信メルマガ◆
Vol.16 2003/09/10


『パソ友マガジン』第16号の配信です。
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インターネット白書によると、2003年2月末時点での日本のインターネット人口は5,645万人。昨年2月の4,620万人からこの1年間で1,026万人増加しました。2003年12月末では6,124万人になる見込みです。総人口の2人に1人がインターネットに加入していることになります。インターネットの世帯浸透率(利用場所、接続機器を問わず、1世帯に1人以上インターネット利用者がいる割合)は73.0%となり、昨年の62.4%から10.6%増加しています。インターネット利用世帯の39.3%、1,596万人が、すでにブロードバンドを利用しており、安価なADSLサービスの普及によって昨年の18.5%から2.6倍に急増しました。

2002年末の世界のインターネット利用者数は、6億7,080万人にのぼります。地域別のインターネット利用者数比率では、日本を含むアジア太平洋地域が32.1%となり、ヨーロッパの31.9%を抜いて、初めてアジア太平洋地域が世界最大となりました。
また、世界のブロードバンド利用者数は、2003年末で9,310万人と予測されます。2001年末から2002年末にかけて日本のブロードバンド利用者の増加率は、前年比498.3%と世界で最も高い増加率となり、世界のブロードバンド人口の伸びに貢献しました。まさに世界最先端のIT国家を目指す「e-Japan戦略」の効果の表れでしょう。

数字がたくさん並んで恐縮です。確かに、インターネット人口増大の牽引車であるブロードバンドですが、ADSLが1Mから26Mまであり、その他にもCATVやFTTHなど『どれを選べばいいのかさっぱり分からない〜』というのが現状。今回は、お役に立てれば幸い。それぞれの特徴とランニングコストを比較してみました。

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@『ブロードバンド何を選べばいいの?教えて』〜利用目的に合わせるのがベター!
A編集後記

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┃耳┃寄┃ ブロードバンドって早くて快適なの?どんな種類を選べばいいの?
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┃情┃報┃ 『メールができればいい』という人から『快適至上主義』の人まで
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@『ブロードバンド何を選べばいいの?教えて』


冒頭で紹介したブロードバンドの台頭ぶりですが、一方、今年6月時点ではダイヤルアップ型の加入者数は1,976万人で、単月で40万人減少していることになり、ダイヤルアップからブロードバンドへの移行が加速している状況がうかがえます。

 《インターネット接続種別》
種  別 速さ(下り) 速さ(上り) 比較 備考
一般電話回線 56Kbps 下りと同 1倍 工事不要
ISDN 64Kbps 下りと同 1.2倍 宅内回線切替工事
PHS 32K/64K/128Kbps 下りと同 0.6/1.2/2.3倍 工事不要
ADSL 1M 1Mbps 512bps 18倍/9倍 局内工事/機器取付必要
ADSL 1.5M 1.5Mbps 512Kbps 27倍/9倍
ADSL 8M 8Mbps 1Mbps 143倍/18倍
ADSL 12M 12Mbps 1Mbps 214倍/18倍
ADSL 24M 24Mbps 1Mbps 428倍/18倍
ADSL 26M 26Mbps 1Mbps 464倍/18倍
CATV 512Kbps 128Kbps 9倍/2倍 宅内工事/機器取付工事
8Mbps 256Kbps 143倍/5倍
30Mbps 10Mbps 536倍/180倍
FTTH(光ファイバー) 100Mbps 100Mbps 1786倍/1786倍

※ADSL・CATV・FTTHの速度はベストエフォートといって、接続条件がベストの状態での最大値が表示されるため、条件が整わない場合にはこれらの実力が出ない場合があります。
※条件が整わない場合は、引き込み工事が出来ない種別ががあるので、詳しくはNTTのコンサルティングを受けてください。

ナローバンドと呼ばれる一般電話回線やISDN、PHSから各種ブロードバンドまでインターネット接続には多くの選択肢があります。また、各社の加入者争奪戦も激化しており、値引き合戦は熾烈を極めています。何が我が家にとってベストマッチするのかを見極めるのも難しそうですね。「家庭内で何を目的にインターネットを利用するのか」「インターネット利用料は月額どのぐらいまで払ってもいいのか」などを考慮しつつ次項以降をご覧ください。


 《ADSLはNTT収容局までの距離により性能に差が出る》
ADSLは利用者宅とNTT収容局との電話線の距離でスピードが大きく左右するのが現実。伝送損失が発生し、電話線の距離が2キロを超えるとADSL本来の効果が薄れてしまうからです。特に20M超のタイプのADSLは2キロを超えると12M・8Mタイプと変わらなくなってしまいます。8Mから12M、12Mから24Mに変えたけど、一向にスピードが変わらないという方は、2キロ超で各サービスが殆ど横並びになってしまう結果です。M数が増えるほど高い周波数帯域を利用するため、ノイズの影響を受けて、速度が減衰しやすいからです。

そこで、登場したのが1MタイプのADSLです。使用する周波数帯域を低くして最大速度を抑える代わりに、長距離回線やノイズの進入が多発する回線でも安定した通信品質を確保できる方式です。4キロを超えてもほぼ一定した速度を確保できるようです。
一方、年末までに30M超あるいは50Mタイプも登場するようです。NTT収容局に近い方はその恩恵に浴することが出来ますよ。


 《FTTH光ファイバーは距離に無関係、いま最も注目の高速回線》
FTTH(ファイバー・トゥー・ザ・ホーム)は、いま最も注目を集める高速インターネット回線だ。
光収容局からの距離に左右されず、電話回線とは別に専用の光ファイバーケーブルでデータの伝送を行うため、安定的に高速通信が可能となる。今年に入りにわかに脚光を集めている。ADSLからの乗換え組が大量に発生しているようです。インターネットのヘビーユーザーはADSLが距離に関係し、思うように速度が上がらないことに業を煮やしたのでしょう。まだ安いとはいえない金額であるにもかかわらず。
しかし、ここでいま話題のIP電話を導入した場合でシミュレーションするとあながち光ファイバーが高いとは限らないことがわかります。次の表をご覧ください。
Bフレッツ
ニューファミリー
(BB.excite)
4500円
光回線使用
(NTT東日本)
1100円
機器使用料等
(NTT東日本)
380円
IP電話機器使用料
(NTT東日本)
月額
6757円
500円
プロバイダ
(BB.excite)
277
IP電話基本料
(BB.excite)
    
フレッツ
ADSLモアU
(BB.excite)
1750円
アナログ電話基本料
(NTT東日本)
2750円
ADSL回線使用料
(NTT東日本)
490円
機器使用料
(NTT東日本)
月額
6147円
380円
IP電話機器使用料
(NTT東日本)
500円
プロバイダ
(BB.excite)
277円
IP電話基本料
(BB.excite)


 《回線別ランニングコストは》
種  別 月額通常料金【一般例)
一般電話回線 980円・4時間/月、超過分10円/分+通信料(電話料)
ISDN 1,950円(プロバイダ)+2,800円(NTT基本料)/完全定額制
PHS 4,800円〜/完全定額制
ADSL 1M 2,370円〜/完全定額制
ADSL 1.5M 3,300円〜/完全定額
ADSL 8M 3,000円〜4000円/完全定額
ADSL 12M 3,300円〜4000円/完全定額
ADSL 24M 3,300円〜5200円/完全定額
ADSL 26M 3,800円/完全定額(yahoo bb)
CATV 2,900円・3,200円・4,600円/完全定額(iTSCOM)
FTTH(光ファイバー) 6,100円〜7,600円/完全定額(Bフレッツ・ニューファミリー)
※キャンペーン等の割引は適用していません。
※ADSLはプロバイダーにより料金に差が出ます。
※ADSL、CATV、FTTHは機器使用料・NTTフレッツ料金等を含む金額です。

上記の表から何を選べばいいのか整理してみましょう。
■一般回線:インターネットはEメールしか使わない方向け。6時間使うと2,520円になる。
■ADSL1M:一般回線の18倍のスピードで2,500円。24時間使い放題は割安感抜群。
■その他のADSLは速度と金額の差がないので、24Mあたりが狙い目か。
■CATV:8MはADSLの方が上りのスピードが出ている。30MはCATVにしかない。
■FTTH:画像や音楽を快適に使うのなら絶対これ。違いは教室で体感できます。

★『メールだけだから一般電話回線でいい!』は、ブロードバンド加入者が激増している現状では一考が必要。コミュニケーションツールであるインターネットは、相手の環境がどうであるかが重要。デジカメで撮った画像の交換は、パソナコンじゅくの生徒さんであれば常識。一般電話回線では諦めなくてはならない。
そこで結論:ランニングコストが安く長距離でも安定した速度が確保できる「ADSL 1M」か、予算が許せば「FTTH光ファイバー」がお勧めです。FTTHの速度を体験してしまうと、これ以上スピードを落とせなくなります。
NTT収容局までの距離が近い方は数字の大きいADSLがいいと思います。

教室では、NTT東日本のフレッツシリーズの加入ならびにNTTのコンサルティングの取次ぎを受け付けております。何なりとご相談ください。





A【編集後記】

パソ友マガジン16号は、ブロードバンド回線の特集でした。今を思い起こせば、私が初めてインターネットに触れたのは、もちろん一般電話回線での接続です。ブロードバンド時代がこんなに早く訪れるとは思いもよらない頃です。その後登場したISDNにはすぐ飛びつきました。動機は電話とインターネットが同時に使えることです。『こりゃ〜便利だ!』と喜んでいたのもつかの間、なっなんとアナログ回線で高速通信が可能で電話とインターネットが同時に使えるADSLなるものが登場したではあ〜りませんか。1.5Mbpsというやつです。その後は、8M・12M・24Mと新規格が出るたびに切り替えています。こんなに頻繁に切り替えを行っていると、一番問題なのはメールアドレスです。プロバイダーを切り替えると変わるので、ISDNのときから変えていません。でも最近つくづく思うのですが、教室の光ファイバーを体験してしまうと家のADSL24Mが遅く感じられてなりません。我がマンションでも高速ブロードバンド導入を検討しているようなので、今しばらく待つことにします。
早くなるのはいいのだけれど、くれぐれもウィルス対策は怠らないようにしたいものです。9月8日から開始した「ウィルス対策講座」には多くの生徒さんが参加くださっています。皆さんの関心の深さには敬服いたします。

隔週水曜は「パソ友マガジン」のチェックをお忘れなきようお願いします。
次回は9月24日(水)の予定です。

ご意見、お便り、お問い合わせ又はメールマガジン配信不要の方は、下記アドレスまで
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発  行   パソナコンじゅく日吉教室
編集長   緑川 道夫(Mr.Midochan)
編  集   緑川 延子(Madam.Shimachang)
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