いよいよ1月30日、experience(経験)と名づけられたWindows
XPに代わり5年ぶりに登場するWindows
Vista(眺め)はどのようなものか眺めてみましょう。
下の文章を読む間もない方は、次のリンクをクリックしてマイクロソフトのホームページからWindows
Vistaの紹介ビデオをご覧ください。 「ユーザー インターフェイスと"Windows Aero"」編 「基本性能の進化と生産性の向上」編 「セキュリティの強化と次世代の安全性」編 「Internet Explorer 7 とタブレット PC 機能」編 「Media Center とデジタル
エンターテイメント」編
■Windows
Vistaの特徴 3つの柱---直感的な操作性・利便性・安全性
(1)直感的な操作性 従来ともするとインターネットの設定やLANの設定等は厄介で、トラブルが出るとプロバイダやメーカーのサポートセンターと長時間の電話でのやり取りを必要としていました。 これが直感的に見通しよく設定できたり、お手上げのトラブルも画面の指示に従い対処できるようになりました。
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ネットワークのトラブルがあった場合でもWindowsが診断と修復を行う |
(2)利便性 ファイルをこまめにフォルダーで分類・整理していても目的のファイルを探すのに思わぬ手間がかかっていました。Windows
Vistaは強力な検索機能によりファイルをすぐ見つけ出せるようになりました。例えば、検索のキーワードを1文字でも入れればそのキーワードを含むファイルが瞬時に表示されるようになりました。下図はプレビュー機能が追加されたエクスプローラーの画面です。
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選択したファイルの中身がプレビューできるので検索が迅速に行える |
(3)安全性 巧妙になったウイルスやスパイウェアに対処するための安全性の機能が大幅に強化されました。スパイウェアの進入を防ぐための「Windows
Defender」や年少者保護のための「保護者による制限」を細かく設定できるようになりました。
■眺め Windos
Aero(エアロ)と呼ばれるデスクトップが今までにない斬新なものとなっている。 ガラス効果という半透明の処理により、後ろに隠れているウインドウの内容も把握できたり、最小化のときのアニメーション効果によりタスクバーの何処に収納されたかも確認できるようになっている。 その他、「ガジェット」と呼ばれるサイドバーが右側に表示され便利なツール類が使えるようになっている。
■Windows
Vistaの製品ラインナップ
名称 |
アップグレード 可能なXP |
内容 |
Aero |
価格 |
対象 |
Home
Basic |
XP Home |
基本的な機能を使用するホーム ユーザー向けのエディション |
非搭載 |
通:25,800円 UP:13,800円 |
個人 ユーザー
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Home Premium |
XP Home XP
MediaCenter |
Media
CenterやDVDメーカーなどの マルチメディア用ソフトを搭載。 パソコンでゲーム・映画・音楽などを楽しむ、 一般ユーザー向けのエディション |
搭載 |
通:29,800円 UP:19,800円 |
Ultimate |
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一般ユーザー向けおよび企業ユーザー向けの 全エディションの機能を搭載したエディション |
搭載 |
通:48,800円 UP:31,800円 |
Business |
XP
Professional XP Tablet PC |
一般的な企業での業務向けのエディション |
搭載 |
通:37,800円 UP:25,800円 |
企業 ユーザー |
Enterprise |
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大企業での業務にも対応できるエディション |
搭載 |
本数により 価格が変動 |
■付属ソフトも一段と充実 Windows
Vistaは、特にマルチメディア関係とインターネット関係のソフトが充実しています。 マルチメディアでは、音楽に「Windows
Media
Player11」が搭載されています。
画像の管理は、「Windowsフォトギャラリー」というソフトが搭載され、画像の初歩的な修整・編集機能を備えています。
映像編集は、「Windows
DVDメーカー」によりDVD専用ソフトなしにビデをDVDやデータDVDが作れるようになっています。従来からあったWindowsムービーメーカーでもDVDの編集が行えるようになりました。
インターネット関係では、「Internet
Explorer7」が搭載され、「タブブラウズ」という機能により、1つのウィンドウで複数のWebページを切り替えて表示できるようになりました。セキュリティも強化されています。
メールソフトは、「Windowsメール」という名称に変わりました。従来の「Outlook
Express」の機能と操作性を引き継ぎセキュリティの強化が図られています。
■今もっているXPパソコンでVitaは使えるの? 機能もデザインも向上したWindows
Vistaを快適に使いたいのならパソコンの性能が重要になります。 特に「眺め」と「利便性」を重視しているVitaは、グラフィック機能とシステムメモリの容量がポイントになります。
Windows
Vistaの利用に必要な性能は、Windows
XPよりもかなり高く設定されています。 そして使用中のパソコンにWindows
Vistaをインストールするつもりの方は、マイクロソフトが提唱する「Windows Vista
Capable(有資格)
PC」の性能を満たすかどうかを確認しておく必要があります。
表1
表1は、Windows
Vistaを利用できる最低条件。この条件では快適に使うことは難しいでしょう。
表2
表2は、Windows Vista Capable(有資格)
PCの最小構成。この条件では、Windos
Aero(エアロ)を除くほとんどの機能が使えます。
表3
表3は、Windos
Aero(エアロ)の機能をフル活用するための条件を満たしています。これから購入するならこの条件がお勧めです。 また、Windows
VistaはDVDで供給されるため、DVDドライブのないパソコンではインストールができないことになります。
■自分のパソコンの対応レベルを調べるには 「Windows Vista
Upgrade
Advisor」を無料ダウンロードして使うと、自分のパソコンのレベルと対応策のアドバイスが受けられます。 このソフトは、現在英語版しかありませんが、日本語版もまもなく出るとのことです。 自分のパソコンとパソコンに繋がれている周辺機器およびソフトウェアを含め、果たしてWindows
Vistaにアップグレードできるかの現状分析と対応策を知ることができます。 Windows
Vistaのどのエディションが向いているのかのアドバイスを元に、メモリやビデオカード等の機器を揃えるのに利用できます。
■貴方は、買い替え派?グレードアップ派?それとも現状維持派? @買い替え派 新規にパソコンを買う方、買い換える方、又は、最新の環境で快適にマルチメディア・パソコンを使いたいので、XPとVistaを1台づつ持ちたいのなら購入を検討してみてはいかが。 しかし、出はじめは不具合が多発するものです。基本的な不具合が出揃うのは通常約9ヵ月後だといわれています。それまで待つか、第2次出荷の夏商戦ぐらいの買い替えがいいのでは?
Aグレードアップ派 パソコンのシステムを増強しなければならないので、自分でできる人向きかも?また、ご家族でタッチしてくださる方がいる場合もお勧め。 グレードアップの方法には、XPのグレードとVistaのグレードとの互換性により、メールやお気に入り、マイドキュメントのデータを残せる場合とまるっきりクリヤされてしまう場合があります。 また、これとは別にアップグレード版ではなく通常版を購入すると「デュアルブート(両方起動可能)」という方法でWindows
XPとWindows
Vistaを1台のマシンに同居させる方法もあります。ですが、これはある程度専門知識がないと無理だと思います。 しかし、「BOOT革命」というソフトを使えば簡単に外付けのハードディスクにWindows
XPのシステムをコピーでき、パソコンにはWindows
Vistaをインストールすれば、両方を切り替えながら使えるようになります。旧環境を残しながら新環境でも楽しめるにはいい方法だと思います。
B現状維持派 「Windows
XPのパソコンを買って間もないのと、まだ完全に理解してないのに買い替えなんて・・・」という方は現マシンを大切にお使いください。 教室のパソコンもほとんど昨年購入したものばかりですので、当分Windows
Vistaにグレードアップは行いません。しかし、老朽マシンは順次Windous
Vistaに入れ替えていきます。 パソコン教室の宿命でいつまでも旧OSマシンで授業を行うわけには行かないのも現実です。今回Windows
Vista Capable(有資格)
PCを購入しましたので、まもなくVistaにグレードアップ予定です。 近々Windows
Vistaのデモンストレーションをご覧いただけるかと思いますので、楽しみにお待ちください。
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