2010.2.3 Wed


パソコンにつき物のID（認証番号）やパスワード（暗証番号）を決めるとき迷いませんか？
面倒くさいからといって、すべてに同じIDとパスワードを使いまわすのでは、見破られたときに悪用されるのは目に見えています。
では、どうすればいいのかというと、ID（認証番号）は推測されたとしても、パスワードで完璧にガードすればいいのです。

では見破られやすいパスワードとは？
セキュリティ企業Impervaが個人情報流出の被害に遭ったパスワードの分析結果を報告ています。その上位10位を見ると、
1. 「123456」
2. 「12345」
3. 「123456789」
4. 「Password」
5. 「iloveyou」
6. 「princess」
7. 「rockyou」
8. 「1234567」
9. 「12345678」
10. 「abc123」
だそうです。
それではと奮って、覚えにくいパスワードを作ってもそのメモをパソコンの近くに置いておくのでは意味がありません。
そこで、覚えやすく破られにくいパスワードを作る方法としてセキュリティソフトメーカーのMcAfeeが指南する方法は、
「1つのアルゴリズム（やり方）を決め、それに基づいて推測されにくいパスワードを各サイトごとに作る方法」です。
パスワードには必ず数字と大文字・小文字を組み合わせた文字にし、特殊記号（英数字指定の場合は除外）を含めた方がいいと忠告しています。
優れたアルゴリズムを使えば、各サイトごとに推測されにくいパスワードを作ることができ、紙に書いたりして持ち歩く必要もなくなるとしています。

［実例］パスワードの元となる単語として「hiyoshi」を挙げると、「hiyoshi」の「i」を「1」に置き換え末尾を大文字に置き換えた「h1yoshI]を第一レベルとし、第二レベルの単語を
「honchou」としたら、キーボードで「honchou」の左上のキーを拾って、「y9hdy97」を加え、最後に特殊記号の^!をつける。
これで「h1yoshIy9hdy97^!」となり絶対に見破られることがなくなるそうです。
ここでは「hiyoshihonchou」というキーワードを基本に、「hiyoshi」は2文字目を「1」に末尾を「大文字」に置き換えるだけです。
もうひとつの「honchou」はキーボードを見ながら一字ずつ左上の文字を打てばいいことになります。これは、自分で単語を二つ思えておくだけなのだが、2文字目や末尾の字を変えることは1文字目や末尾から2文字目でもいいのです。また、左上ではなく隣でもいいのです。つまり、基本となる単語のみを書きとめておけば、たとえ他人に見られたとしても、アルゴリズムが分からないので推測される恐れがないとMcAfeeは解説しています。

みなさんご理解いただけましたか？これで定期的にパスワードを変えても、二つのキーワードさえメモっておけば大丈夫。アルゴリズムはその人にしかわかりません。ただし、そうであってもパスワードは時々変更してください。早速チャレンジしてみてください。