2010.3.17 Wed


横須賀線の武蔵小杉駅が3月13日に開業しました。千葉方面や前橋、宇都宮方面に一本で行けるようになったのです。武蔵小杉での乗り換えに多少時間を要しますが、便利になりました。
そんなに遠くに行かなくても近場でもメリットがあるのがわかりました。例えば、日吉から新橋に行こうとすると、今までなら、
東横線：日吉→渋谷＋東京メトロor山手線：渋谷→新橋（35分、370円）
目黒線：日吉→目黒＋山手線：目黒→新橋（40分、370円）
でしたが、
東横線：日吉→武蔵小杉＋横須賀線：武蔵小杉→新橋（28分、330円）
となります。これはどのコースも乗り換え時間を入れての結果です。横須賀線コースが一番早く安いことになります。ちなみに、南武線で川崎に出るコースもあります。こちらを調べてみると、
東横線：日吉→武蔵小杉＋南武線：武蔵小杉→川崎＋東海道線：川崎→新橋（42分、330円）となり、時間は別としても横須賀線利用のコースと同額になります。川崎経由のコースを3月12日以前に利用した場合は、500円かかっていたのです。JRは運賃が高いと思っていたけど、新駅開業により距離が短縮された関係で安くなったんですね。いいこともあるもんだ (*^^)v

ちなみに、新駅の武蔵小杉は｢請願駅」という形態で、川崎市が半額を出す形で完成した駅です。2005年にJR東日本と川崎市との間で基本合意した計画に基づいてできた駅です。
このように地元や企業などが請願してできる駅のことを「請願駅」と言いますが、我が地元の東戸塚も請願駅です。こちらは、明治20年の保土ヶ谷・戸塚駅開業時から両駅の中間に新駅が必要との意見がおこり、大正2年には武蔵駅という駅名も決定、国会審議の通過を待つばかりになりましたが、関東大震災のため実現しませんでした。
しかし、昭和39年ごろから東海道線・横須賀線のラッシュ緩和と周辺の地域開発のため新駅の必要性が再び叫ばれはじめ、昭和55年10月1日に東戸塚駅として開業のはこびとなったものです。実に一世紀にわたる地元の請願運動の末に完成した駅だったんですね。
武蔵小杉と東戸塚に共通するのは林立する高層マンションです。利用客が増えれば駅ができるのは当然なのでしょう。