1.「Facebookって何なの?」~今話題のFacebookとは一体どんなものなの?(その1)
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解説本を読むと世界最大のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス=人と人とのつながりを支援するコミュニティ型サービス)だと定義されています。
「だけどそれっていったいどんなものなの?」ですよね。
私も2月7日から始めたばかりなので、十分内容を把握できていないのですが、分かった範囲で解説をしたいと思います。
[歴史]
今話題の映画「ソーシャルネットワーク」の主人公マーク・ザッカーバーグ氏が2004年ハーバード大学の学生だったころ、ハーバー大学内だけで使うサービスとして誕生させたシステムが今現在世界で6億人が利用し、独裁政治を解体に追い込むまでのパワーを持ったネットワークサービスに育ったのです。
当初は学内だけのシステムでしたが、コロンビア大学、イェール大学やスタンフォード大学などの学生から「うちの大学でも使いたい」という声が上がり、広まっていきました。
2006年には高校生にも参加を認めるようになり、同年9月には一般参加を認めるようになりました。
[Facebookは実名主義]
匿名の隠れ蓑で繁栄してきたネット社会に、実名主義を前提として誕生したFacebookはこれからのネット社会を牽引するグローバルスタンダードになり得る可能性を秘めています。
日本では、個人情報流出のリスクを避けるには、「極力匿名で」というのがセオリーであり、「日本では実名主義は風土に合わない」というのが大勢の意見でした。
匿名を謳うあまり、性別を偽って異性に近づいたり、著名人に成りすまして発言する輩が氾濫しています。自分の顔を出さずに陰で言い放題の2チャンネルのようなサイトもしばしば問題になっています。
Facebookは参加メンバーの名前が見えるため、かえって匿名主義よりもリスクは少ないのです。実名主義といっても、プライバシー設定が可能なため、住所や学校名、社名などの個人情報は公開する範囲が設定できます。
プライバシー設定をきちんと設定しておけば、相互の承認によって友達として登録された相手のみに見せることができます。
認めていない相手には完全にプライバシーを隠すことができるのです。
「Facebookで何ができるのか」や「FacebookとTwitterの違いは?」などのテーマは次号に譲り、現時点で私がFacebookをどのように利用しているのかを実例でご覧いただきます。
①Facebookのトップ画面(左) |
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Facebookでは原則的に「友達申請」して承認を得た場合のみ相手のプロフィールを見ることができます。趣味や信条など、同じ趣味の人同士がつながりやすくなっています。
グループを作ることができ、グループ以外の人には公開しないこともできます。今のところ私は、同じパソコン教室仲間の先生方と友達になっています。友達になるには、自分から申請するか、相手の方の申請を承認するかでなることができます。
左側のブロックには各種メニューがあります(上図)。
●「いま何してる?」という近況が時系列で表示されるのが、「ニュースフィード」です。
●「メッセージ」は、自分あてに届いたメールが表示されます。
●「イベント」は、友達共通のイベントを載せて参加を募ったりできます。
●「友達」は、すでにFacebookを利用している友達と交流したり、まだ使っていない友達や家族を招待します。
●「コネクションサーチ」は、就活中の学生が自分の学校の先輩とコネクションをとったり、ビジネスでアプローチを図ったりできます。
●「パソコープ神奈川支部」は、神奈川県内の各教室専用のFacebookです。
●そのほか、ゲームや写真、ビデオなどを共有できます。
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②Facebookのトップ画面(中央) |
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トップ画面の中央部分です。左側に続く部分です。
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③Facebookのトップ画面(右) |
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トップ画面右側部分。上部の初心者マークで利用法がわかる。
●イベントの入力欄
●友達候補者が表示される。「友達の友達は皆友達」になれる。
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④Facebook内のコメントのやり取り |
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実例の流れを説明します。
手順1.「今なにしてる!」欄にみんなに伝えたいことや近況など思い思いのことを入力し、友達間でシェアします。
手順2.友達の発言に対して「コメントをする」かコメントはしないが「いいね!」をクリックし意思表示することができます。
上記の例では、時間を追って変化する降雪状態など各地の様子が手に取るようにわかります。最新情報を素早く入手するのにもFacebookは役立っています。
大抵の先生は、アンドロイド携帯でFacebookを利用しているので、どこにいても情報発信と収集ができるので大助かりです。
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⑤Facebookのグループ外で気に入ったコメントに「いいね!」をいうと |
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著名人が公開しているFacebookの記事(ファンページ)の「いいね!」ボタンをクリックすると、「○○人の人がいいね!と言っています」の中の一人となる。そして、「いいね!」ボタンは消え、コミュニケーションに参加できるようになります。
上記は、Facebookにログイン未了であったためにログインを促された状態です。メールアドレスとパスワードを入力し、「いいね!」が有効になりました。
このようなファンページはfacebookに未加入でも見ることはできます。ただ、ファンページに直接コメントしたり、質問ができないだけです。また、自分のfacebookのニュースフィード(①参照)にファンページのウォールが表示されるので、更新を気にしないでも最新情報を入手できます。
今企業はこぞってこのファンを増やすために、続々とFacebookにファンページを開設しています。Twitterと併用して、あるいは、Twitterに代わる広告手段として脚光を浴びています。 |
今回は、Facebookを始めたばかりなので、あまり詳しい内容は説明できませんでしたが、次号ではもう少し噛み砕いた説明をしたいと思います。なお、上記でファンページと説明していますが、正式には「Facebookページ」となります。つい先日呼称が変更になりました。
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