1.「朝日新聞デジタル、創刊3日目で購読申込者1万人達成」~電子が紙を喰うのか
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1.朝日新聞デジタル
5月18日に創刊された「朝日新聞デシタル」がわずか創刊3日で購読申込者が1万人を超える快挙を達成しました。
紙版の朝夕刊ほぼすべての記事に加え、オリジナルの動画コンテンツやコラムを読むことができます。すでにiPad、Android用のビューアーソフトが提供されているが、まもなくiPhone向けアプリも公開される予定です。
朝日新聞の宅配購読者向けには、プラス月額1000円の料金で電子版が読める「ダブルコース」が用意され、電子版だけを読みたい人向けの「デジタルコース」は月額3800円。なお、7月31日までは「無料試し読みキャンペーン」が実施されています。なお、決済はクレジットカードのみとなっています。
デジタル版では朝日新聞のほぼすべての記事に、オリジナルのコンテンツや動画を加えて配信されます。内容は、24時間態勢でニュースを配信する「24時刊」、1日1回早朝に配信する「朝刊」、コラムやエンタメ情報などを配信する「You刊」の3種類のカテゴリーを設けられています。
You刊では、プロゴルファーの石川遼さん、野球解説者の江川卓さん、音楽家の細野晴臣さんらがコラムを執筆するほか、朝日新聞の言論・解説サイト「WEBRONZA」の編集長は、「報道ステーション」前コメンテーターの一色清さんが務めています。
PCやiPad、Android端末向けの記事は紙の新聞と同様、ニュースの重み付けを反映した「面」で構成されているのが特徴。ユーザーはニュースの軽重が一目でわかるため、新聞をめくるようにスピーディーに記事を読み進められるとしています。
機能面では、ユーザーの好みにカスタマイズできる「MY朝日新聞」として、プロ野球チーム別、IT、料理、生活など100以上のジャンルから好みの面を追加できる「MYセレクト」や、指定のキーワードを含む記事を自動収集する「MYキーワード」などデジタルならではの機能が提供されます。
このほか、気になる記事に付せんを付けて保存できる「スクラップブック」、過去1週間分の「朝刊」や「You刊」をダウンロードできる「書庫」、「24時刊」の1面を1時間ごとにまる1日さかのぼって閲覧できる「1面タイムマシン」など利用しきれないほどの機能が利用可能となっています。
iPadおよびAndroid端末向けには無償の専用アプリを提供。新聞をめくるような紙の質感を意識したユーザーインターフェイスを採用したほか、あらかじめ読みたいコンテンツをダウンロードしておけば、インターネットに接続していない環境でも閲覧できるので電車の中など移動先、ベットサイドなど電波の届かないところでも紙面を読むことができます。
もうすでに、産経新聞や日経新聞などデジタル新聞の先発組が 存在しますが、後発なだけによく研究されている感があります。新聞各社は現行の宅配での新聞販売量の落ち込みに必死で立ち向かうために、今後ともどこよりもすぐれた、そして、無料のインターネットニュースでは得られない情報の差別化を狙ってデジタル新聞を広めようとしてくるはずです。そこには、新聞販売店おも取り込んだ展開があるのではないでしょうか。
2.デジタル新聞比較記事
デジタル新聞の比較記事があります。参考にご覧いただくといいと思います。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2011-05-20
「◎朝日の参入で電子新聞戦国時代へ」というタイトルのブログです。
3.各デジタル新聞の特徴
■産経ネットビュー http://www.sankei.co.jp/netview/ |
「産経NetView」は、産経新聞をレイアウトもそのままの画像情報とし
て、インターネットを通じて配信、パソコンの画面上でお読みいただく
サービスです。
紙面の拡大・縮小、スクロール、ページ送りやプリントなど、紙面をより
簡単にお読みいたたげる基本機能を備えており、休刊日の紙面を除き、
原則として毎朝午前5時に、その日の紙面に更新します。
(公式ホームページより) |
専用のビューアーを使い実際の紙面を拡大・縮小サイズで閲覧する
電子新聞では先発だが、新聞を閲覧・印刷する機能のみ。
「週間パック」と「月間パック」の2コースがあり、
それぞれ当日を含め過去7日分、過去31日分の紙面が読める。
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■日本経済新聞 電子版 http://pr.nikkei.com/index.html |
日本経済新聞 電子版は、新聞が持つ高い信頼性とデジタル技術の利便性を
マッチさせた全く新しいメディア。
パソコンや、携帯で朝刊や夕刊はもちろん最新のニュースや説明をスピー
ディーに、かつひとりひとりのニーズにあわせて入手できるので、必要な情報
を決して逃しません。
ビジネスをはじめとする多彩なシーンで、あなたの新しい情報収集の切り札
としてご活用いただけることをお約束します。(公式ホームページより)
2,010年3月に創刊して1年で13万にの有料会員を獲得しているようです。
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こちらも専用のビューアーで閲覧するが、「記事保存」「最近読んだ記事の足あと」
「指向にあった記事のピックアップ」「話題のキーワードの収集・分析」
「登録キーワードから必要な記事を自動収集」「MYガジェット」
「企業情報・用語解説」「記事・株価検索」「人事検索」等機能が多彩。
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■毎日RT電子新聞 http://mainichi-rt.com/ |
「MAINICHI RT」は、毎日新聞社がネットユーザーとつくる新しい媒体です。
過去24時間(休刊日の翌日は過去48時間)に毎日jpで読まれた記事を
ピックアップ。
ツイッター(@mainichiRT)に寄せられたツイートとともに紙面(週6日刊
)に掲載します。Twitter上のリアルタイムコミュニケーションを紙面やWEB
に。多くの人と感想を共有しながら「今」を一目で読むことができます。
(公式ホームページより)
MAINICHI RT は、ニュース サイト「毎日jp」のアクセス ランキングをもとに
ピックアップした記事を、公式 Twitter アカウント「@mainichiRT」に寄せら
れたツイートとともに掲載するタブロイド紙。東京都/神奈川県/千葉県/
埼玉県で月曜日と休刊日を除く毎日発行している。
発行部数は5万部。価格は月額1,980円、1部100円。
そのタブロイド紙の電子版が900円で2011年4月26日から提供され
ています。
また、毎日新聞は1995年の阪神大震災の際、「被災者に希望を」と
生活サポート情報などを掲載した特別紙面「希望新聞」を誕生させました。
東日本大震災は阪神大震災をはるかに超える規模であり、復活した
「希望新聞」は被災者向けと被災地内外をつなぐさまざまな情報を
お届けしています。
情報提供やメッセージは、希望新聞取材班(kibou@mainichi.co.jp、
ファクス03・3212・5177)へ。氏名▽住所▽職業▽年齢と、
連絡先の電話番号を明記してお寄せください。
ツイッターでも情報を発信しています。アカウントは「mainichi_kibou」です。
(希望新聞特別版の見本が表示されます)
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■朝日新聞デジタル http://digital.asahi.com/ |
朝日新聞の電子版「朝日新聞デジタル」は、リアルタイムニュースや紙
の朝日新聞に匹敵する内容を、デジタルならではの機能満載でお届け
する本格的ニュースサービスです。
一つのIDを登録頂くと、パソコンやタブレット、モバイル端末など、
多くの情報機器でご覧頂けます。家族皆さんの生活に役立つコンテンツ
と機能が盛りだくさん。新たなスタイルの
情報生活が体験できます。(公式ホームページより) |
朝日新聞デジタルのトップページ
ログインしないと詳しい内容は閲覧できない。
無料お試しキャンペーンが7月末まである。
キャンペーンの詳しい内容を見てから申し込むほうがいいのですが、
朝日新聞の既購読者は気軽に試したほうがいいのですが、
新規の方は新聞販売店と連携して売り込みがあることを
念頭に入れてお試しください。
各デジタル新聞同様、PC、iPad、iPhone等各端末に対応しています。
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4.各紙価格比較
新聞名称 |
朝・夕刊
セット価格 |
統合版価格
(夕刊なし地域) |
電子版 |
朝日新聞 |
3,925円 |
3,007円 |
3,800円 または1,000円※1 |
読売新聞 |
3,925円 |
3,007円 |
まだ取扱なし |
毎日新聞 |
3,925円 |
3,007円 |
900円(新聞本体ではない) |
日本経済新聞 |
4,383円 |
3,568円 |
4,000円 または1,000円※2 |
産経新聞 |
2,950円 |
なし |
420円または無料 ※3 |
※1朝日新聞デジタルはは紙の新聞を購読している場合プラス1,000で購読可能(ダブルプラン)
※2日経新聞電子版(Web刊)は紙の新聞を購読している場合プラス1,000で購読可能(日経Wプラン)
※3 Windows・Mac版(フラッシュプレイヤーでの閲覧)は420円、 iphoneで利用できるiphone版は無料
はたして、新聞のデジタル化は、家庭ごみの削減=地球環境の保全や災害時の供給ルートの遮断等にも対応できる一石何丁にもなりえるのでしょうか。
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