Pasotomo Magazine 
第353号(2016年8月24日号)

 News

リオ五輪のかっこい卓球台は日本の技術の集大成

連日の興奮がいまだ冷めやらぬリオオリンピックでしたが、これから始まるパラリンピックでの日本人選手の活躍を応援して行きたいですね。
史上最多41個のメダル獲得に輝く日本チームにあって女子団体銅メダル、男子団体銀メダル、男子個人銅メダルと大活躍した卓球チームですが、選手の活躍もさることながらあのひときわ目を引いた卓球台は卓球台メーカーの三英でソニー出身のデザイナーがデザインし、木製の脚部には震災被害地の宮古市産の木材、制作は高級家具メーカーの天童木工という純国産製です。
東京オリンピックの時にはこのエックス型の脚部がO型になってないといいのですが。







被災した東北3県と熊本県「Pokemon GO」レアポケモンの出現検討

宮城県、岩手県、福島県、熊本県は8月10日、スマートフォンゲーム「Pokemon GO」とのコラボレーションを実施すると発表。具体的にはポケストップ、ポケモンジムなどの拠点を追加するほか、観光客がポケストップやジムをめぐれるように周遊ルートを作成したり、イベントを開催するというもの。
現実の世界を歩き回るPokemon GOの特徴を生かし、観光客を呼び込むことや、交通の利便性を高める工夫を講じる等の工夫で風評による観光客数の減少、記憶の風化を払拭させたいとのこと。



便乗ではなく機を逃さない姿勢の表れと捉えるべきでしょう。一方こちらは便乗のケースかな?
天変地異!? 上野公園・不忍池に“ポケモン特需” 屋台のおじさん「毎日が日曜日みたい」





最新研究でわかった「認知症」になりやすい職業、なりにくい職業

複雑な思考を使う仕事や人とコミュニケーションを取る仕事をすると、認知症などの発症を予防したり遅らせたりすることができるという研究結果がカナダ・トロントで開かれたアルツハイマー協会の国際会議で発表されました。
キーワードは、「複雑さ、そして人とのかかわり」。さてその紹介記事を見てみることにしましょう。
新しく示された認知症の前兆指標も載っています。





「どさ災害」or「どしゃ災害」どっちが正しいの?

NHKニュースを見ているとときどきアナウンサーによっては「どさ災害」と発声しているように聞こえるのです。「あれ?」聞き違いかなと思って耳を澄ますとどうも「どさ災害」と言っているようです。
みなさんいかがですか?そう聞こえたことありませんか。おかしいなと思っているの人は他にもいらっしゃいました。





実は危ない、パスワードの定期変更

ネットショッピングや会員登録をしているサイトから「あなたのパスワードは〇月以上変更されていません。今すぐ変更しますか?」などと督促をされることがあります。
そこで出す結論が、「パスワードを変えると覚えられないから変えないままでいよう」派、あるいは「頭か末尾に数字やアルファベットを追加する」派、または「昔のパスワードを復活させよう」ということになります。

「そのような変更を定期的に要求してもかえって安全性が低下しますよ」というのは、米連邦取引委員会(FTC)でチーフテクノロジストを務めるローリー・クレイナー氏です。氏いわく「パスワードの変更は絶対に良くないという意味ではなく、一般的には、長くランダムなパスワードが望ましい」とのことです。

それではどのようにパスワードを設定すればいいのか、そのパスワードの設定法については今号のTopicsで取り上げていますのでそちらをご覧ください。






 Topics

理想的なパスワードの設定の仕方


インターネットを通じてショッピングやネットバンキング、メール、FacebookのようなSNSを利用するときは、必ずIDとパスワードが必要なことはご存知だと思います。
ブラウザに一度記憶させておけばその都度IDとパスワードを入力しなくて済むため、端末が変わると「さて自分のIDとパスワードは何だったかな?」となります。「それならば覚えやすいものにすればいい」と張り切って覚えやすいパスワードにしてしまっては本末転倒です。

自分が覚えやすいことは第三者やハッカーにも見破られやすいことになります。そして、すべてのサービスで同じIDとパスワードを利用していれば、見破れれたら最後すべてのサービスで侵入を許してしまいます。
今号では安心安全なパスワードの付け方を学習しましょう!

最近のサービスのログイン認証は、IDが第三者にわかりやすくなっているものが増えています。
例えば、連絡先メールアドレスをログインIDとしているものが多いです。また、利用者にとってわかりやすいIDに後から変更できるようになっているものもあります。
このようにIDがメールアドレス等第三者にわかりやすくなっている状況は、結果的にパスワードだけで侵入を制御をしているような状況とも言えます。

Aというメール、BというSNS、Cショッピングサイト、D銀行のオンラインバンキングを同じログインID=メールアドレスで、かつ、同じログインパスワードにしていたとします。
何らかの理由で、AというメールのログインIDとパスワードが漏えいしてしまったとしましょう。
もし漏えいに気付かなければ、Cショッピングで勝手に買い物をされたり、D銀行で勝手にお金を別口座に不正送金されたりしてしまいます。

JPCERT/CCのホームページには「STOP!! パスワード使い回しキャンペーン2016」内でパスワードの設定方法について次のように言っています。
(1) 複数のインターネットサービスで同じパスワードを設定しないようにしましょう
(2) 推測されやすい単純なパスワードを避け、複雑なパスワードを作りましょう



例えば、JPCERT+WW+STOP+PASSWORD+2016というキーワードからJp+w2stpass16%とする独自のルールを自分で作り組み立てることを推奨しています。

  そして、サービスごとに異なる複雑な認証情報の設定により、設定した内容を忘れる可能性を未然に防ぐために、次のような方法を参考に認証情報を適切に管理する方法を示しています。

・アカウント ID とパスワードを紙にメモして、人目に触れにくい場所で保管する―――ID管理帖(授業で作成済み)が最適
・電子ファイル (パスワード付き)を使用する―――ExcelやWordに記録し、パスワードを設定して保存する
・パスワード管理ツールを使用する―――信頼できるパスワード管理アプリを使用し、アカウント ID とパスワードを保管する

その他インターネットサービスによっては、不正なログインを防止するワンタイムパスワードがやログイン履歴が提供されているのもあります。使い方等はPCERT/CCのホームページをご参照ください。

これは決まりがあるわけではないので、自分でルールを決めることになります。ルールの決め方の一例を示します。


1.キーとなるフレーズを決める
・hiyoshi―――h1yosh1(iを1に置き換える)
・hiyoshi―――hi44(音を数字に置き換える)
・hiyoshi―――ihsoyih(並びを逆にしてみた)
・hiyoshi―――hysh(子音を除いた)
2.ハッカーの解析に耐える
・8文字で小文字のみ―――5時間で解析可能
・8文字で小文字と数字―――3日
・8文字で小文字と大文字と数字―――252日

この結果から、8文字で小文字と大文字と数字の組み合わせがいいことが分かります。

前出の「h1yosh1」をこのタイプに変えると―――H1yoSh103045(例:数字部分は東京と横浜の市外局番)
3.覚えやすさも兼ねサービスごとに目印を付加する
・Gメール―――H1yoSh103045gml
・Amazon―――H1yoSh103045amzn
・Facebook―――H1yoSh103045fb
・ToLoT―――H1yoSh103045tlt
Microsoftのセーフティとセキュリティセンターのパスワード強度チェッカーで「H1yoSh103045gml」をチェックした結果「強」でした。
「H1yoSh103045gml%」と記号を最後に加えて見た結果
「とても強い」でした。


いかがでしたか?
「キーワードとなるフレーズ」を決め、「解析しずらいように複雑にする」、そして「覚えやすさも兼ねサービスごとの目印を加える」、おまけに記号を付加すればとても強いパスワードになります。

一見覚え辛いようですが、キーワードフレーズをアレンジし、目印のサービス名を加えどこかに記号を加えればいいので変わる部分はサービス名のところのみです。これだと暗記はできなくてもメモを見ればすぐ入力できますね。ぜひ試してみてください。ただしここに例示したものは公になってしまったので使わないようにしてください。





 編集後記

長く頂戴した夏休みですが、台風のせいと言おうか1日休暇が延びてしまいました。振り替えていただいた生徒様にはご迷惑をおかけしました。
昨年に続き今年も頂戴した鑑賞券を使ってアートミュージアムに出かけてきました。今回で10回目となるアートミュージアムは平日でも超満員の人気スポットでした。

昨年より大掛かりな仕掛けが少なくなった代わりに金魚をよく観察できる仕組みになっていました。
台風一過とは言えない天候不順で蒸し暑い日が続きますが、涼を運ぶ金魚たちをご覧ください。

次の動画は、当日撮影した静止画と動画をPCに取り込んだものが自動的にGoogleフォトにアップロードされ、さらにGoogleフォトが自動的に作ってくれたものです。最初のタイトルだけはWindowsムービーメーカーで追加しました。



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