1.「5月21日の金環日食を安全に観察しよう」〜これを逃すと18年間待つことに・・・ |
本州で129年ぶりとなる21日の金環日食ですが、日本の陸地に限ると、以前金環日食が観察できたのは、1987年9月23日に沖縄本島などで見られた金環日食以来となります。次回見られるのは、2030年6月1日に北海道での金環日食までなので、18年間待つことになります。したがって、非常に珍しい現象に遭遇することになります。
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国立天文台ホームページより (1987年9月23日の沖縄の金環日食) |
古来日食にまつわる神話は数多くあり、インドでは「ラーフ(Rahu)とケートゥ(Ketu)という2人の魔神として擬人化されこの二神の働きによって食が起こる」と考えられ、
中国では日食を天の警告とみなしており、「天狗が日を食べることと見なされ、銅鑼を叩いて天狗を追い払わなければいけなかった(日蝕説)」。
北欧では、「ヴァイキングたちの伝承を記した『スノッリのエッダ』ではスコルと呼ばれる狼が太陽を常に追いかけており、狼が太陽に追いつくと日食になり、世界の終わりの日に狼はついに太陽を完全に飲み込んでしまう」という言い伝えがあります。
他の文化圏では日月食は驚くべき、かつ恐ろしい現象とする場合も多かった。「クリストファー・コロンブスが西インド諸島に航海した際、服従の意思を示さない原住民を罰するために日食を起こしてみせて(実際は日食の起こる日を知っていただけ)、パニックになった原住民が彼に服従したというエピソードは有名」である。
日本では、「天照大御神の天の岩戸の神話は日食を表しているとの見方がある。
現在のところ過去の特定の日食現象には同定されていない。」
以上のエピソードの出展は、Wikipediaを参考にしています。ともあれ、神秘に満ちた大宙の神秘を目の当りにできる絶好の機会です。あとは、当日の天気次第です。 ちなみに、過去30年間の天気から割り出した東京地方の天候は・・・
5/21 |
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東京 |
63.3% |
13.3% |
23.3% |
大丈夫そうですね。あとは寝坊しないように、そして、交通の往来に注意し、くれぐれも肉眼や認定品以外の観測グラスで見ることのないようご注意ください。なお、デジカメ撮影なども厳禁ですので念のため。
それらの注意事項や予備知識のためのホームページをピックアップしてみましたのでご覧ください。
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私がAmazonで購入した日食観察グラスです。 説明用の小冊子が付いています。 世界天文年2009度日本委員会公認の日食グラスとのこと |
記憶では私が小学校低学年の頃、校庭で曇りガラスに煤を付けたもので日食を見た覚えがあります。当時はそれでも許されたのですね。当時は今のようにオゾンホールもなく、太陽光線にそれほど敏感ではなかったように思います。 兎に角、安心できるグラスで観察するように心がけてください。決して指の間から見るようなことのないようにお願いします。
※日食の撮影はかなりの機材と経験がいりそうです。デジカメでじかに撮るようなことは絶対に避けてください。
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6月6日にも天体ショーがあります|
半月後の6月6日(水曜日)にも天体ショーがあります。それは、8年ぶりの金星の太陽面通過です。 次回は100年以上先ですので、こちらもお見逃しなく!
日本時間の午前8時前から午後2時過ぎまで、ゆっくりと時間をかけて太陽を横切ります。長時間にわたって観測する事が可能ですが、観察には日食グラスを用い、2〜3分以上続けてみないようにしてください。
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