列島各地に甚大な被害をもたらした秋雨前線
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キキクルで見た朝6時時点の日本列島。土砂災害の危険度が色分けされ確認できる。
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東アジアの気象衛星を見ると雨雲はインドまで続いて次々と日本に押し寄せてきます。
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土砂災害 |
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朝6時の西日本の降水状況。線状降水帯は長崎、佐賀、広島に長時間雨を降らせ被害が大きくなった。
それに比べほとんど降らない地域があるのも分かる。(これ以降すべて2021年8月15日のデータを参照しています)
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同時間の東日本。岐阜県には広範囲に線状降水帯が居座っている。
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神奈川県の場合を見てみましょう。線状降水帯は文字通り線状に伸びた雨雲から大量の雨が降ることですが、
次からの画像を見ればそれがわかります。
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午前0時時点での降水状況では「警戒」レベルであった場所が数か所あります。この場所に注目してください。
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午前3時には「警戒」レベルの範囲が広がり、依然同じ場所で降り続いています。
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同じ場所に降り続いた雨は午前6時にはついに東京・神奈川・静岡の一部では「きわめて危険」レベルに発達して
しまいました。 線状降水帯は長時間居座り同じ場所に被害をもたらすのです。
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横浜市で「警戒」レベルが続いている場所を拡大してみました。これは保土ヶ谷区と神奈川区の一部。
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都筑区、青葉区、川崎市のそれぞれ一部です。
次からの画像で短時間のうちに「きわめて危険」なレベルに変貌する推移を見てください。
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午前0時
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午前3時
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午前5時50分
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午前6時
わずか10分の間に他の地域に加え、東京都稲城市と町田市が「きわめて危険」区域となった
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土砂災害の危険性も時間とともに増しています。特に5時50分と6時の00分間に「非常に危険」から
「きわめて危険」に変わっている地域が出ました。
「あっという間」と言いますが、言葉が出る時では遅いのです。早め早めの対応が必要になります。
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同じ時間帯でもう少し広範囲に見てみると午前0時では「警戒」レベルは静岡と神奈川の一部です。
「注意」レベルが広範囲にありますが、雨の降っていない地域も多くあります。
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午前3時「警戒」レベルが増えていきます。しかし、黄色の「注意」レベルと雨の降っていないところは現状維持です。
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午前5時50分「「非常に危険」から「きわめて危険」に達するのにそれほど時間は要しません。
千葉、埼玉、山梨は線状降水帯の真下ではないので雨が降っていません。
今このメルマガを読んでいる方は、PCかスマートフォンをお使いです。早めの対応はここがポイントです。
「キキクル(危険度分布)」等の災害防止アプリは利用できるはずです。アプリ等については最後にご紹介します。
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浸水害 |
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「キキクル」は多岐にわたる危険度分布の状況を把握できるようになっています。
これは港北区を中心に見た午前0時の「浸水害」の地図です。
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午前3時
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午前6時
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洪水害 |
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洪水害も時間経過とともに河川の増水度によって分かります。午前0時時点では港北区の周辺河川は平常。
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午前3時になると鶴見川上流とそれに合流する麻生川が「注意」の黄色に変化します。
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午前6時になると「注意」レベルの流域が増え他の河川でも「注意」の黄色が増えてきたのが分かります。
鶴見川上流の青葉区と麻生区の境当たりでは警戒レベルに達しています。
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「キキクル」は上の地図をハザードマップと重ねることもできます。
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午前11時10分の「洪水害」地図を見ると横浜港に注ぐ帷子川が警戒水域、柏尾川と合流する阿久和川や湘南の海
に注ぐ引地川も危険水域となっている。
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操作ボタン類は横一列の並び、左の目盛りは6時間分の時間経過、中央の▶は再生ボタン。4つの丸ボタンは
風水害等の地図の切り替えを行う。
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上図最上段の青帯中央の▽をクリックすると防災、天気、気象観測のカテゴリー別のメニューが選べる。
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Yahoo!防災アプリ |
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Yahoo!防災速報では居住地や登録地に自然災害があると
スマホの防災速報アプリがけたたましくなります。
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港北区は河川洪水、土砂災害の警報レベルが3相当で
危険な区域であることが分かります。 |
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「危険な区域を地図で確認」をタップするとレベル3の地域
が分かります。
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8時58分時点では鶴見川の新羽橋から末吉橋あたりが
警戒レベル3の地域になっていますね。
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豪雨予報では時間経過とともに降水量の増減が分かる。
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10:00に一番強い雨が降るようです。
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「今後の雨雲の動き」をタップすると現時点での降水量
(青●=自分がいる場所)を中心としたレーダー画像を
見ることができます。
再生(左の青▶ボタン)をタップで今後の雨雲の動きが
自動再生されます。
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1時間後 。時間軸の上には「19時ころ雨がやみます」
との文字が。この雨がいつまで続くかが分かります。
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3時間後
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6時間後
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9時間後、神奈川からは雨雲が移動し
「19時頃にやみます」の予定通りとなっています。
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12時間後には神奈川、東京には雨雲が無くなります。
しかし、これは雨雲レーダーの予測ですので変動が
あるかもしれません。15時間後までの雨雲の動きが
分かるようになっています。
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港北区の「異常感知情報」というものも着信します。
身の危険を感じたユーザーが投稿できるようになっています。
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内容を見てみると。 |
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鶴見の宮ノ下あたりで「危険」な状況が確認されたとの
投稿がありました。
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「保土ヶ谷区」の異常感知情報」も入ってきました。 |
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このような投稿用の画面が用意されています。
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場所がガード下のアンダーパスなので冠水していることを誰かが投稿したのだと思います。このガード下は通らないほうがいいことが分かります。これで安全が確保できたことになります。まさに共助システムですね。
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迫る災害を一目で確認!危険度分布「キキクル」
政府広報オンラインでの解説
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https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202008/1.html |
キキクルの使い方を教えてくれます。 |
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洪水キキクル(洪水警報の危険度分布)
気象庁の解説 |
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/riskmap_flood.html |
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気象庁「キキクル」ホームページ |
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Yahoo!防災アプリ |
https://emg.yahoo.co.jp/ |
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NHKニュース・防災アプリ |
https://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/index.html |
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