1月17日午前5時46分は阪神淡路大震災から27年。当時私は44歳、建設省所管の公益社団法人に出向していました。出社してテレビニュースを見て身が総毛立ったのを覚えています。
関西で大きな地震があったのは知っていましたが、被災状況が初めてヘリコプターから中継されたのが8時14分とのことなので出社後惨状を目にしたのです。
そしてその1週間後実態調査のため現地入りしました。京都に宿を取り阪神電車や阪急電鉄で動ける範囲を電車で、後は徒歩で回りました。
潰された家屋の脇を通ると無言でがれきをどかす人々がいらして声をかけることもできずカメラを向けることもできずなるべく人が写らない写真を撮りながら被災地を歩き続けました。水と弁当は持参、各所でトイレは流せないので使用禁止。なのでなるべく我慢しました。
被災地を見て感じたのは倒れている家だらけの並びの家なのに倒れていない事の不思議さでした。倒れた家の折れた柱を見ると明らかにシロアリの被害による腐朽と瓦屋根の重さでした。倒れていない家は地盤の影響もあるかも知れませんが、築年数の浅い家や3階建ての家でした。
私はこんな経験からハザードマップをよく見るようになりました。いつ大地震が来てもおかしくない日本に住んでいる以上・・・。
この阪神淡路大震災に関連すると言おうか、自然に誘われたと言ったほうがいいのかも知れません。1月18日にamazonプライムで「古いオルガン」という映画を見ました。戦時中の保育園児の疎開と保母さんたちの奮闘を描いた実話に基づく映画です。
そのにエンディングテーマ曲として流れた「満月の夕(ゆうべ)」という曲がとても印象的だったので、Googleで調べていたら阪神淡路大震災の時に生まれた歌だったのが分かりました。震災の後の夜空に浮かんでいた満月をみて出来たそうです。
歌が、音楽がいかに人々を勇気づけるかを取材したドキュメンタリー番組がYoutubeで見られます。大竹しのぶがナレーターを務めるしっかりとした番組です。よろしかったらご覧ください。