若いころによく堤防釣りに出かけていました。住まいが鎌倉市に隣接したところだったので釣りに出かけるにはいい環境でした。相模湾にも東京湾にも出やすい場所だったのでその時の気分や釣り情報をもとに釣り場を決めていました。
よく出かけていたのは逗子の小坪漁港でした。近くには逗子マリーナのリゾートマンションが立ち並び、山の上には披露山庭園住宅と呼ばれる高級住宅が立ち並んでいました。ひそかにリゾートビーチで釣りを楽しんでいるつもりでいました。
堤防から岩場越しの砂浜めがけて投げ釣りを行うとキスがよく釣れました。サビキという針がたくさんついた糸の先にカゴを付けアミエビを入れ海中で竿を振るとアジやイワシが釣れました。
浮き釣りで釣りをしていると引きがいい魚に出くわしました。引きあげ見てみるといい形の縞模様の魚でした。そばに早朝から地魚を売っている魚屋があるので聞いてみると「タカノハダイ」だよとのことでした。すぐ締めないと磯臭いよと血を抜いてくれました。
どのようにして食べたかは忘れましたが、東京湾で投げ釣りで釣った1メートルの太刀魚とこのタカノハダイは記憶に残っています。
なぜ釣りを思い出したかはこの記事を読んだからです。