用紙のA版とB版のAとかBとかは何んだろう?

A版とB版のAとかBとかは、紙のサイズの規格を表す記号です。A版とB版は、それぞれAシリーズとBシリーズと呼ばれるグループに分けられます。Aシリーズは、A0サイズ(841mm×1189mm)を基準として、長辺を半分にすると次のサイズになるという規則があります。

例えば、A0サイズの長辺を半分にするとA1サイズ(594mm×841mm)になり、A1サイズの長辺を半分にするとA2サイズ(420mm×594mm)になります。Aシリーズは、ドイツの科学者オストヴァルトが1911年に提案したもので、国際標準規格として世界中で使われています。

一方Bシリーズは、B0サイズ(1030mm×1456mm)を基準として、同じく長辺を半分にすると次のサイズになるという規則があります。例えば、B0サイズの長辺を半分にするとB1サイズ(728mm×1030mm)になり、B1サイズの長辺を半分にするとB2サイズ(515mm×728mm)になります。Bシリーズは、日本の美濃紙という和紙のサイズに由来するもので、日本の他に中国や台湾でも使用されています。日本のBシリーズは、国際標準規格のAシリーズとは寸法が異なります。

A版とB版の違いは、A版は国際標準規格であり、B版は日本独自の規格であるということです。また、A版はB版よりも細長い形をしています。A版とB版のサイズの一覧表はこちらをご覧ください。

各サイズの主な用途

 サイズ  主な用途
A0サイズ 1189mm×841mm ビジネス用の広告・学会の発表用掲示・小学校などで使われる「あいうえお表」 
A1サイズ 841mm×594mm  新聞紙の見開き・お店の店頭広告・飲食店に掲示してある大きめのメニュー表など
A2サイズ 594mm×420mm  新聞紙の片面・物販などで一般販売されているポスター 
A3サイズ 420mm×297mm 選挙ポスター 
A4サイズ 297mm×210mm  コピー用紙・履歴書や契約書などの事務書類 
A5サイズ 210mm×148mm  教科書・ハードカバーの本 
A6サイズ 148mm×105mm  文庫本 
A7サイズ 105mm×74mm  ポケットメモ帳(胸ポケットに入るサイズ) 
A8サイズ 74mm×52mm  大きめの付箋・ブロックメモ 
B0サイズ 1456mm×1030mm  ビジネス用の広告・学会の発表用掲示・駅のホーム(線路の中央)に掲示されているポスター 
B1サイズ 1030mm×728mm  映画館の作品ポスター・お店の店頭広告・飲食店に掲示してある大きめのメニュー表など 
B2サイズ 728mm×515mm  芸能人のカレンダー・物販などで販売しているポスター 
B3サイズ 515mm×364mm  電車内の吊り広告 
B4サイズ 364mm×257mm  新聞の折込チラシ・400字詰めの原稿用紙 
B5サイズ 257mm×182mm  週刊誌・カタログ 
B6サイズ 182mm×128mm  大きめの単行本・バイブルサイズの手帳 
B7サイズ 128mm×91mm  パスポート・ポケットサイズの手帳