駅名の多国語対応

前号では駅ナンバリングのお話をしましたが、今回は「駅名の多言語対応」についてお話しします。
車通勤を止めて電車通勤をし始めるといろいろなことに気が付きます。なんせ20年間は運転中はよけないことに気が散らないように運転に集中していたものですから。いまは電子書籍で読書も楽しめて気楽に通勤できるのが何よりいいです。

さて、東横線やブルーライン、グリーンライン等の駅名表示は日本語、英語、中国語、韓国語となっています。例えば市営地下鉄のセンター北、センター南は中国語では「中心北」「中心南」と表示されますね。車内表示を見ていると次の駅名を当てるのが楽しみになったりします。

では一体何か国語で表記しなければならないのか決まりでもあるのでしょうか?

一般的には、日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語が基本とされています。しかし、鉄道事業者によっては、その他の言語での表記も行っている場合があります。

例えば、東京メトロでは、日・英・中・韓に加えて、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語の8か国語での案内を行っています。また、JR東日本では、成田空港駅や羽田空港駅などの主要な駅では、日・英・中・韓に加えて、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語の13か国語での案内を行っています。

このように、駅名の多国語表記は、訪日外国人観光客の増加や国際観光振興法に基づく基準やガイドラインに従って、鉄道事業者が努力して行っているものです。ご参考になれば幸いです。
駅や車内、鉄道の「多言語表記」決まりはあるの?
https://toyokeizai.net/articles/-/598728