神奈川県港北区における高潮浸水想定区域の拡大

港北区を流れる1級河川の鶴見川は過去にも氾濫が頻繁に起こり治水工事が繰り替えされてきました。
・1907年(明治40年)には、鶴見川改修工事計画が策定
・1938年(昭和13年)には、鶴見川放水路が開削
・1947年(昭和22年)には、カスリーン台風によって甚大な被害が発生

この被害を受けて、治水計画が改訂され、平成時代には、洪水調節池や遊水地の整備が進められました。
・1998年(平成10年)には、鶴見川多目的遊水地が完成
・2019年(平成31年)には、令和元年台風第15号によって被害が発生

令和時代には、さらなる治水対策が進められています。
・2023年(令和5年)には、鶴見川流域の治水安全度向上に向けた検討委員会が設置

このように、鶴見川は長い歴史の中で、様々な治水対策が進められてきました。今後も、洪水被害を防ぐために、治水対策が継続していくことでしょう。

ここで、豪雨による洪水だけでなく高潮による洪水や家屋倒壊の被害を想定した想定区域地図が神奈川県から発表されました。日吉新聞に重要な記事が載っていたのでご紹介します。

概要
2024年2月9日、神奈川県は東京湾で発生する「想定し得る最大規模の高潮」による浸水被害を想定した最新の「高潮浸水想定区域図」を公開しました。
港北区では、日吉、綱島、樽町、大曽根などの平地部が浸水想定区域に含まれています。
これらの地域は、高度経済成長期まで田畑として使われていたエリアが目立ちます。
浸水想定区域は、従来のハザードマップよりも拡大しており、日吉本町4丁目や綱島西4丁目・5丁目などが新たに含まれています。
家屋の倒壊や流失の危険がある範囲を示した「家屋倒壊等氾濫想定区域図」も新たに公開されており、綱島東や樽町などがその範囲に入っています。

浸水想定区域
日吉5・6・7丁目
箕輪町2丁目
日吉本町4丁目
綱島東全域
綱島西2・3・5・6丁目
大曽根2・3丁目
樽町2・3丁目
樽町1・4丁目(大倉山寄りの丘付近を除く)
師岡町のトレッサ横浜付近

家屋倒壊等氾濫想定区域
綱島東
樽町

留意点
これらの想定区域図は「最悪の事態を想定」して作成されたものです。
実際に浸水被害が発生するかどうかは、台風や高潮の規模、潮位、天候など様々な条件によって異なります。
起こりうる災害リスクの一つとして知っておく必要があり、日頃からハザードマップを確認し、避難場所や避難経路などを把握しておくことが重要です。

情報源
神奈川県「東京湾沿岸(神奈川県区間)における高潮浸水想定区域等の見直しの概要」(2024年2月公開)
横浜市「港北区高潮ハザードマップ」

参考資料
港北区付近の「高潮浸水想定区域図」(浸水区域及び浸水深)(2024年2月版)
港北区付近の「家屋倒壊等氾濫想定区域図(氾濫流)」(2024年2月版)

その他
高潮に関する情報は、神奈川県のホームページや横浜市のホームページで確認できます。

今後の行動
浸水想定区域に居住している方は、ハザードマップを確認し、避難場所や避難経路などを把握しておきましょう。
自治体から避難勧告などの指示が出たら、速やかに避難しましょう。
日頃から災害への備えをしておきましょう。


日吉・綱島・樽町などの平地で浸水想定
県が「高潮」で最新シミュレーション(横浜日吉新聞)
 
日吉・綱島・樽町・大曽根の平地部では東京湾で発生する「高潮」にも警戒しておく必要があります。

神奈川県の県土整備局は最新のシミュレーションによる「浸水想定区域図」の公開を今月(2024年)2月9日から始めました。

https://hiyosi.net/2024/02/19/bousai2024/