前号でバラ園のバラを花名入りで紹介しましたが、量が多くすべてを載せられませんでした。お待たせしました。今号では続編を掲載します。
バラは紀元前から栽培されていた花で、観賞用の他に、主に香料や薬用として使われていたそうです。クレオパトラも大好きで、お風呂に入れたり、ベッドの周りに敷き詰めたりして、その香りを楽しんだそうです。
『バラ』という名前は、“トゲの多い低い木の仲間”の総称であることから、『イバラ』から『イ』が抜けた言葉が由来といわれています。
『薔薇』という漢字は、“読めるけど書けない漢字のひとつですが、これは中国から来た言葉で音読みでは『しょうび』と読むんだそうです。『薔(しょう)』は“垣根”、そして『薇(び)』は、“風にそよぐ”という意味だそうです。“垣根に植えられた野生のバラが、風にそよいでいる様子”を表しているといわれています。
バラの学名はラテン語の『Rosa(ロサ)』です。でも一般的には、英語読みの『Rose(ローズ)』のほうが浸透しています。
日本にはワイルドローズが10種類以上あるといわれています。『ハマナス』もその一つです。このようなワイルドローズから自然に、または人の手によって改良されて誕生した品種のことを『オールドローズ』といいます。そして、1867年、大輪の一輪咲きの品種、『ラ・フランス』が誕生します。まさに“バラの理想を形にしたバラ”です。このラ・フランスの誕生によって、『ハイブリッド・ティー』と呼ばれる新しいジャンルが確立されていきます。
ラ・フランス以降に誕生した品種は、『モダンローズ』と呼ばれています。
画像には花名や品種を載せました。詳しく知りたい方はネットでお調べ願います。